こほろぎ

  こほろぎ

微《ほの》にいまこほろぎ啼《な》ける。日か落つる――眼《め》をみひらけば朱《しゆ》の畏怖《おそれ》くわと照《て》りひびく。内心《ないしん》の苦《にが》きおびえか、めくるめく痛《いた》き日の色眼《め》つぶれど、はた、照りひびく。

そのなかにこほろぎ啼ける。

とどろめく銃音...

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謀坂

  謀坂

ひと日、わが精舎《しやうじや》の庭《には》に、晩秋《おそあき》の静かなる落日《いりひ》のなかに、あはれ、また、薄黄《うすぎ》なる噴水《ふきあげ》の吐息《といき》のなかに、いとほのに※[#濁点付き片仮名ヰ、1-7-83]オロンの、その絃《いと》の、その夢の、哀愁《かなしみ》の、いと...

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昨日と今日と

  昨日と今日と

わかうどのせはしさよ。さは昨日《きのふ》世をも厭ひて重格魯密母《ぢゆうクロヲム》求《と》めも泣きしか、今朝《けさ》ははや林檎吸ひつつ霧深き河岸路《かしぢ》を辿る。歌楽し、鳴らす木履《きぐつ》に……[#地付き]四十一年十一月

  わかき日

『かくまでも、かくまでも、わ...

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